2015年5月24日日曜日

TAMRON A010&D750と大和国一之宮へ その6

大神神社の由緒については神社側では以下のように説明されている。 http://oomiwa.or.jp/about/goyuisho/#linktopから抜粋 「当社の創祀そうしに関わる伝承が『古事記』や『日本書紀』の神話に記されています。『古事記』によれば、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が出雲の大国主神(おおくにぬしのかみ)の前に現れ、国造りを成就させる為に「吾をば倭の青垣、東の山の上にいつきまつれ」と三輪山に祀まつられることを望んだとあります。 また、『日本書記』でも同様の伝承が語られ、二神の問答で大物主大神は大国主神の「幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)」であると名乗られたとあります。そして『古事記』同様に三輪山に鎮まることを望まれました。この伝承では大物主大神は大国主神の別の御魂みたまとして顕現けんげんされ、三輪山に鎮しずまられたということです。 この様に記紀ききの神話に創祀そうしの伝承が明瞭に記されていることは貴重なことで、当社が神代に始まった古社中の古社と認識されており、ご祭神さいじんの神格が如何に高かったかを物語っていると言えます。」
https://www.flickr.com/photos/132661468@N06/17837078888/in/dateposted-public 由緒ある大神神社の森を歩くと何とも心地よいものである。
https://www.flickr.com/photos/132661468@N06/17837079158/in/dateposted-public/ この神社にはこのような神が祀られていた。 ここに説明書きがあるが、神社のHPから抜粋すると 「おおものぬしのおおかみを厚く敬った崇神すじん天皇は神に捧げる御酒を造るために、高橋邑の活日(いくひ)を掌酒(さかひと)に任じました。活日いくひは酒造りの杜氏とうじの祖先にあたります。そして活日いくひは一夜にして美酒を醸かもしたと伝わります。崇神すじん天皇8年冬12月卯の日に大神への祭りが行われた後の酒宴で活日いくひは御酒を天皇に捧げて次の歌を詠みました。 「この神酒は 我が神酒ならず 倭なす 大物主の 醸みし神酒 幾久 幾久」 (この神酒はわたしが造った神酒ではありません。倭の国をお造りになった大物主大神が醸されたお酒です。幾世までも久しく栄えませ、栄えませ。) 崇神すじん天皇と群臣ぐんしんは夜もすがら酒を酌み交わし、祭りの宴を楽しみました。この故実によりご祭神は酒造りの神として敬われるようになったとされます。三輪の地は美酒を産み出す酒どころとして人々によく知られていたのでしょう。」 ということで、最近の趣味は日本酒ではないが、酒に親しむことで、この山に祀られている神々との親和性を高めていたことになったのかもしれない。
https://www.flickr.com/photos/132661468@N06/17839380878/in/dateposted-public/ 帰路につく前にご挨拶をした。豊かな神の社に感謝を込めて。 さてこの「幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)」とはいったい何なのだろう。 神道における概念では神の霊魂には2つの側面を持つと言われている。それは荒魂と和魂である。 荒魂(あらたま、あらみたま)は神の荒々しい側面、荒ぶる魂。 天変地異を引き起こし、病を流行らせ、人の心を荒廃させて争いへ駆り立てる神の働き。 神の祟りは荒魂の表れと言われる。 それに対し和魂(にきみたま・にぎみたま)は、雨や日光の恵みなど、神の優しく平和的な側面。 神の加護は和魂の表れと言われている。 荒魂と和魂は、同一の神であっても別の神に見えるほどの強い個性の表れで、実際別の神名が与えられたり、皇大神宮の正宮と荒祭宮といったように、別に祀られていたりすることもある。 人々は神の怒りを鎮め、荒魂を和魂に変えるために、神に供物を捧げ、儀式や祭を行ってきた。この神の御魂の極端な二面性が、神道の信仰の源となっている。また、荒魂はその荒々しさから新しい事象や物体を生み出すエネルギーを内包している魂とされ、同音異義語である新魂(あらたま、あらみたま)とも通じるとされている。
https://www.flickr.com/photos/132661468@N06/17839381088/in/dateposted-public/ 京都で東京方面行の新幹線に乗る。ローカル線の揺れにも慣れたが、やはり新幹線は豊かであると思う。 さていよいよ「幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)のついてであるが 和魂はさらに幸魂(さきたま、さちみたま、さきみたま)と奇魂(くしたま、くしみたま)に分けられ、幸魂は運によって人に幸を与える働き、収穫をもたらす働きである。奇魂は奇跡によって直接人に幸を与える働きである。幸魂は「豊」、奇魂は「櫛」と表され、神名や神社名に用いられるということだ。  
https://www.flickr.com/photos/132661468@N06/17839381228/in/dateposted-public/ 早速、幸魂の働きを頂いたのかもしれない。帰路の新幹線から撮影した富士山だが、この場に来るまで登拝の疲れでぐっすり寝ていた。しかし、この場の直前で何故か目を覚ましてしまった。それで撮影が出来た。 (この時は、幸魂・奇魂の働きが、さらに起きることは全く予想もしていなかった。) ということで、大和之国の一之宮への参拝は無事終了した。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして。
突然失礼しますが、神社や歴史散策に関心がおありのようなので、一つお知らせさせてください。

兵庫県西宮市の越木岩神社所縁の磐座がマンション建設で破壊の危機に瀕しています

・越木岩神社境内奥に甑岩という磐座があり古代祭祀から続く信仰の場として大切にされてきました
・今破壊の危機にあるのは境内隣接地にある3つの磐座です。
・神社や地元の人たちが守ってきた共有地を戦後の厳しい時代、大学を設置するということであればと譲渡しました。
・大学の経営難によって第三者が購入し現在、3つの磐座以外更地になっています。
・当初の計画では磐座の保存を前提にしたマンション建設だったそうですが業者が約束を破棄し磐座を破壊して建設する計画へと変更してしまったのだそうです
(http://white.ap.teacup.com/hakuto/2280.html )

イワクラ学会で行っている磐座の保存を求める署名活動 最終締切5月31日
http://iwakura.main.jp/news/20150419_news/newst_20150419.html

また越木岩神社ブログでは電子署名サイトchange.orgにて署名を開始
http://ameblo.jp/koshikiiwa-negi/entry-12022809803.html

よろしかったらご賛同お願い致します。

LEICA DAISUKI さんのコメント...

anougi310 さん
コメントありがとうございます。
磐座のある土地を譲渡してしまったのですか!
それは驚きです。戦後の苦しい時期ですから人間的視線では仕方ないのかもしれませんが、信仰としては依代を売ってしまったということは、守るべき立場にある神社が手放してしまったら神はその依代には、来られなくなるということでしょうね。

また仮にこの業者が磐座を破壊したらどうなるのでしょう。
文化的価値というものは置いておいて、この磐座に神が居られるとしたら、神罰を受けることになるでしょうね。
マンション工事中に事故が頻発する。マンションが全く売れない、売れても奇怪なことが起きてマンションの住人に不幸が続出するなど、神罰が起きることでしょう。
また、工事途中で業者のトップが亡くなると言うことも起きるかもしれません。
また市に関して、そうですね。この様な場を破壊させてしまえば、関係者全員に神罰が下ることでしょう。
神社側も同じでしょう。
古来から由緒ある場を売ってしまうなど恐れ多いことですね。
驚きを禁じえません。時代が時代としても、それをしては、務めを放棄したようなものでしょう。
業者は創建という名前ですね。これはあの日蓮正宗系の破門された団体に属している信者なのかもしれません。
他宗排撃を旨としていますので、どうしようもないのかもしれません。
私としては、このような愚かなことに関わりたいとは思えませんので、ご協力は出来ません。