2016年5月28日土曜日

根拠なき不安

消費増税を再延期すべきてない理由について読ませてもらった。 斉藤 誠 :一橋大学大学院経済学研究科教授の論だ。 http://toyokeizai.net/articles/-/117049?page=2 やはりこの人は景気の根底にある問題に対して、非常に理解をされていないことがわかる。 根拠なき不安というものが問題であり、それを検証したとしても不安は消えないのである。 さらに面白いのが8%から10%に消費税率があがると 「実は、2%の消費税率引き上げで得られる税収は年間4兆円程度と見積もられ、これから毎年得られる税収として考えると、800兆円に達する国債発行残高の4分の1に相当する200兆円の返済をまかなうことができるのです。」仰るのである。 「消費税率引き上げによる税収増は、実施年度に限ったわけではありません。その翌年度も、その翌々年度もというようにずっと続きます。こうした税収増は、「ずっと続く」という意味で恒久財源と呼ばれています。」とも言われている。 果たしてそうなるのだろうか????? このような状態が続けば経済が活性化するのだろうか? これは既に8%まで消費税率が上がった現在をみれば分かることだろう。 経済は活性化していない。 つまり現実を見れば、消費税の存在が経済を停滞させていることは明らか。その他の要因もあるだろうが、消費税投入後の 日本の経済は、それ以前の活気ある時代が嘘のように静かになってしまった。 このような机上の理論に長けた方には、消費税は素晴らしいものに思えるのだろう。経済は経済学だけで判断するものではないと思う。 心理学である。 根拠なき不安を発生させてしまうことが問題で、それば国民の夢や希望や喜びを奪い、安心を奪うのだ。 根拠なき不安が蔓延しているから経済も活性化しない。つまりお金の流れが悪いのだ。 結果として消費者は防衛つまり消費しない方向へと走らせるのである。 将来の不安を消すには手元においておくことが一番の安心である。一橋大学の教授には、そのような人の心理が全く理解されていないから、こんな論を 平気で世にさらすのだろう。 一面的理を解いているが消費者の心を見ないでいることに非常に不満を覚える。 そんな状況が続けば消費税における税収が増えるなどあり得ないことが分からないのだろうか??? この様な時代には国が稼ぐことだ。税収だけに頼る時代は終わったぐらい大胆な発想が欲しいものだ。 国が資源開発をして稼ぐぐらいのことしないと。小手先の技では何ともならない時代になったのだ。 そして、国民が不要な所得税や消費税、相続税を払わない済む環境をつくることを目標にして欲しいものだ。

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