2013年4月25日木曜日

展望室

展望室 by leicadaisuki
展望室, a photo by leicadaisuki on Flickr.

E-M5&14-42mmf3.5-5.6 この画像は上野の国立博物館本館と平成館をつなぐ回廊につくられた展望室である。 展示物を見た疲れを自然の風景をみることで癒される場になっていた。 現在、上野の国立博物館平成館にて大神社展が開催されている。 http://daijinja.jp/ 日本国の歴史が作り出した、日本文化から生まれた宝物が展示されている。 この展示物の中で特に際立っていたのが鹿島神宮の直刀であり、東寺(教王護国寺)に祀られる八幡三神像のうちの1体の女神像、さらに大宮比売命像であった。 大宮比売命像は威厳も素晴らしく、小さな像であるが、その存在感は抜群であった。 そして、そんな思いで、この大宮比売命像を拝見している、そのとなりに展示されていた伊弉諾神宮の女神像(吉祥天)と鎌倉時代につくられたと言われている同じく伊弉諾神宮の女神坐像に急激にパワーが入り始めた。特に鎌倉時代の女神坐像は彩色が退色していたのだが、顔が白くなり、唇が紅を差した感じが現れてきた、そして着衣も桃色になってきた。 さらに眼光鋭く黒目がきりりとしてきた。 私たちを侮らないで頂きたいという心がビシビシと伝わってきた。 女神の誇りは時代を超えても失われるものではないらしい。 これには大変恐れ入り奉りまするという気持ちになった。 また、このことを思い出していると、アムゼルさんのD7000精進行に思いが移っていった。 私の個人的趣向でアムゼルさんの紡ぎ出す、FOVEON画像の美しさを堪能させて頂いてきたが、最近はD7000を手の内にされるべく精進されている。 果たしてどこまであのアムゼルさんの美しい感性をD7000が表現するのかと思っていた。 アムゼルさんのブログでうるさいこと、失礼な発言をしていたが、最新の画像ではアムゼルさんらしい表現が実現していた。アムゼルさんの心技一体となった表現がD7000を通して再現されていた。 彼は機器を使いこなすことを通じて自ら表現を実現されたのである。これもまた敬服の至である。 人間の可能性を教えられた事件であった。 とはいえ、私にはアムゼルさんのようにカメラと向き合い精進する時間はないので、D7000に手を出すことはないと思う。 私は機器の個性にぶら下がって生きる快感を楽しみたいと思うのである。 簡単に言えば趣味のカメラで難しいことはしたくないということである。 私は刹那に感じたことを撮影したいと思っている。その瞬間に全てをとは大げさであるが、あれこれ計算して撮影するようなことは出来ない。 その瞬間に感じた一点でも掴まえられたら良しとしている。 とはいえ基本的な技術はある程度持っていないと、それも適わないことであろう。 最近怠惰になっていることに気がついた。カメラを構えているときに昔は額も使っていた。額にしっかりカメラのボディを押し付けて脇をしめて手ブレを防いでいたが、 アイカップの関係などもあり、軽く額につける程度であった。 この点で手ぶれなども生まれることになっていると思う。 昔はシャッターを押すときに呼吸にも注意をしていた。呼吸によってぶれるからである。 それである程度重たいボディを愛用することにしていた。 このようなことを回顧することになったのも国宝とアムゼルさんのおかげであろうか。 感謝である。

2 件のコメント:

amselchen さんのコメント...

ありがとうございます。過分のお褒めに与りまことに恐縮であります。わたしのめざすところは機材の如何に関わらず同一のイメージを紡ぎだすことですが、思えば身の程知らずなことと恥じ入るばかりです。

それでも、センサー性能は人の技量を高める「精進」では補えない限界があることを教えられます。この面での技術革新は日進月歩に著しく、FOVEONに追いつき追い抜くセンサーの開発がシグマ以外で行われている可能性もあります。

Sonyが来年、新しいセンサー技術によるフルサイズNEXを出すとの情報もあります。もちろん期待するのはシグマやフジが製造販売している非ベイヤー・センサーがSonyから提示されることです。ということは、Sonyセンサーを導入しているNikonにもポジテイヴな影響がでてくるでせう。

最近はレンズ製造において進境著しいシグマも、カメラメーカーとして生き残るつもりがあるなら、FOVEONの描写性能だけに寄りかからず操作性の改善は絶対に行わなければならないでせう。徐々に改善はされているのですが現行モデルでは他社の操作性にはまだまだく及んでおりません。三層重ねということで事実上三枚のセンサーをコントロールしなければならないエンジンの負担は大きいとは思いますが、FOVEON方式を使用する限り言い訳のできない桎梏でありマます。シグマの開発努力に期待します。

斯くの如き各社競い合っての開発は我が国における光学技術革新が世界のトップレヴェルにありながら、より高いレヴェルをめざし精進努力を重ねていることを表しています。中でも、戦前は戦艦大和の大砲の照準距離計を製造していた日本光学がNikon社として我が国の光学開発製造の大黒柱としての役割を今でも果たしていることは頼もしいことです。国民ユーザーとしては、これを支えるためにもNikonカメラを使用する意義があると思います。

導師におかれても、せめてコンパクト・カメラでもけっこうですからNikonを使用してみてくださることをお願いいたします。♪

LEICA DAISUKI さんのコメント...

アムゼルさん
ありがとうございます。
アムゼルさんの感性から導きだされる画像を楽しませて頂いている私です。
ですからなれないD7000での初期画像には不満でした。
しかし、仕上げを変えられたことでアムゼルさんの私が好む感性を導きだされたことは嬉しかったですね。
シグマは大変なものに手を出しているのですね。昔でいえば単発のエンジンや双発ぐらいまでが日本のメーカーに手が出せる範囲で、4発になると難しくありました。油圧などの関係でしょうね。
15mの測距儀ですね。しかし、レーダーが生まれて光学測定は昔のものですね。
とはいえ対した技術ではあります。
Nikonはアナログはまだありますね。
F90だと思いました。
コンパクトカメラですか・・・・・
うーーーーーん、店頭で触ってみますね。
シグマも日本のメーカーですね。
このシグマに開発費が必要であると思いますのでFOVEON搭載機器の操作性を改善するためにはFOVEONに投資することが私の使命かもしれません。(笑)
シグマの位置は昔で言えば川西飛行機のようなものでしょう。
新進気鋭の考え方で強風→紫電→紫電改までいきましたが、三菱や中島飛行機と比較すると、つくりが安いチープな仕上げだったようです。

いずれにしても日本の光学メーカーは世界のトップを行くのでしょうか、FOVEONを超えるセンサーを生み出す可能性は限りなく高いですね。
その時は、我々にとっても幸福な時となるのでしょうね。
思っただけで撮影してくれるとかね。
ただコストはどうなるかです。
そこだけはお安く行っていただけると嬉しですね。