私には好きな時間がある。それは好きな安い時計をして車を運転している時に生まれる。
時計をしている左腕がハンドルの頂点に来た時、差し込む光で時計が輝く、その時計の風防に景色が写り込むその刹那の時間に爽やかで透明な感動が訪れる。
左腕はハンドルを戻せば、景色も光も差し込まなくなる位置に戻るが、この時間に喜びを感じる。
安くても作り込みの良い時計を作った人々の心意気を垣間見るからかもしれない。
スイスメイドの高い時計も素敵であるが、私は安い時計に中にロマンを感じる。
それに高い時計を買うなら、カメラへと思う。
車も買える値段の時計もある。
以前、持っていたパテフィリップなども結構な値段がしていたようだ。しかし、それは私の亡父からの相続で譲り受けた。
しかし、私には合わないものであって、何の魅力も感じなかった。
それは、もう一つの趣味である居合のために使用する日本刀へと変身してしまった。
亡父には申し訳ないが、この変身劇の方が亡父への感謝の気持ちが湧いてくる。
時計を見ていると心が平穏になってくる。
規則正しく針が時を刻む動きが、心の調律に役立つ。
しかし、針が無い時計を作っている凄い職人もいる。
それは、この世で規定された時間を過ごすのではなく、その人固有の時間を生み出すことが出来る時計で
あるそうだ。
その天才時計マイスターはハルディマンという男だ。
http://www.uhren-atelier.ch/en/armbanduhr/h8/index.html
2 件のコメント:
こんにちは。車、時計、カメラが男の三種の神器だそうですが、まさに言いえて妙ではありますね。どれもメカニックで一種の武器や兵器に近いものであることも共通しています。その意味では車なら旧型のアルファロメオ・スパイダー、時計ならぜんまい式、カメラは銀鉛のライカ、ということになるのでしょうか?われわれはどうもつまらない時代に生まれてしまったようです。
アムゼルさん
おはようございます。
三種の神器ですね。本当に。
今の時代はつまらないというか利便性を取り過ぎて、質を楽しむことを知らない時代になりつつありますね。
しかし、その中でも質を追求している人たちもいます。アムゼルさんやブライアンさんもそのような人たちでしょう。
時計ですが今ゼンマイ時計が復活しているのです。
クオーツは正確ですが、電磁波が出るものがあり長く着けていると体が疲れます。
私の時計は全てゼンマイ式です。
最近は日本でも面白いブランドが立ちあがっています。
安くても納得出来るものです。
これは良いですね。
スイスのハンドメイドとは違いますが、それでも心意気が嬉しいです。
http://www.b-barrel.jp/
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